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――アートディレクターという仕事のなかで、もっとも大切にしていることは?
「ディレクターの仕事は、クライアントや代理店と打ち合わせをして、ビジュアルや構成を考え、それを的確にデザイナーに指示し表現をつくりあげていくことですが、私の場合はグラフィックですので、一枚の紙なんですよね。その、一枚の紙で、いかに人の心をつかむか!それを、いつも忘れずにディレクションしています。映像やWEB媒体と違って、紙媒体は動かないじゃないですか。その、動かない紙媒体で表現する、ということに誇りを持って仕事をしています。」
――いつ頃から、デザインの仕事に進もうと思っていましたか?転職の経験はありますか?
「う~ん・・、もともと絵や美術とかが好きだったのでデザイン学校に行きました。卒業後、地元の名古屋で制作会社に就職しましたが、やっぱり、この仕事をするなら東京かな、と思い、24歳頃かな、東京の制作会社に転職しました。そして、その会社を辞めた頃に知り合った同年代のイベントプロデューサーと、4年前に会社を立ち上げました。スタート時は8人でしたね。おかげさまで、何とか続けられてきました。今はデザイナーも増え、私はディレクションが中心となりましたが、広告代理店からSP関連の仕事をいただくことが多く、感謝しています。」
「会社を変わることは、ステップアップすることでもあるんです」
――広告業界、特にクリエイターの方は転職が多いと思いますが、理由はなぜだと思いますか?
「そうですね・・やはり、経験を積むにつれ自分の技術も上がってきますから、そうなると、もっといい仕事がしたいと思うのは当然ですよね。私も東京に来た理由は、それですから。それと、これは仕方ないことなんですが、どうしてもデザイン事務所によって仕事が偏ってしまうんですよ。同じことばかり、やってられるか!ってね。だから、クリエイターにとって会社を変わることは、ステップアップすることでもあるんです。」
――ところで、この仕事をやっていて、辛いと思ったことはありますか?
「夜、遅くまで仕事とか、労働時間が長いのは辛いと思ったことはありませんが、悔しいと思うことはあります。たとえば、コンペで負けた時、自分の提案が負けた時は悔しいですね。」
――逆に、楽しいと思う時は?
「自分の考えるデザインが実現して、それを街で見た時は、やっぱり嬉しいですね。そして、自分が関わった商品が売れた時。クライアントから、よかったよ、ありがとう、と言われると嬉しいですね。」
「経験を積むうちに、センスや技術は自然と備わってきます」
――若いクリエイターに向けて、また、これからクリエイターを目指す人たちに向けて、何かアドバイスをいただけますか?
談笑する久田雅卓氏「とにかく実践で経験を積むことです。どんな仕事でも身にならないことはありません。経験を積むうちに自然とセンスも技術も備わってきますし、磨かれてもくるんですよ。資格とかも、あまり関係ないですね。実践で学んでいけばいいんです。学校では学べないことばかりですから。頑張れば、頑張った分、ちゃんと力は後からついてきますから。」
――最後に、これからの夢をお聞きしたいのですが?
「そうですね・・。今までずーと商品を売るためのものをつくることをやってきましたから、いつか、いいアイデアがあったら、次は売る商品をつくってみたいですね。プロダクトデザインをやってみたい。それが今の夢ですかね。では、そろそろ・・、打ち合わせがありますので・・」

――お忙しいなか、本当にありがとうございました。