広告転職
広告・Web業界の転職・求人情報サイト
──「イメージダイブ」のサイトを見て、Webデザイナー、Flashデザイナーを志した人たちも多いと思いますが、山崎さんご自身が影響を受けられたデザイナーやデジタルアートなどはありますか?
「憧れのデザイナーやデジタルアーティストはいないんですよ。そもそも私は絵画が大好きで、中学生の頃は真剣に画家になりたかったくらいなんです。サルヴァドール・ダリやアンディ・ウォーホール、日本では横山大観と同じ時代の画家・竹内栖凰が好きです。デザイナーであげるとしたらロバート・バーグマン=アンガーでしょうか。カルバン・クラインの広告デザイナーで、後に知ったのですが坂本龍一のアルバムジャケットもデザインしていた人です。グラフィックと音楽は別ですが、坂本龍一氏の世界観に私の作品は大きく影響されていると思います。 絵画は好きだったんですが…描くのは面倒だったので、次第に手っ取り早い写真に移行したんです(笑)。大学時代は写真部に所属して本格的に写真にのめり込みましたね。フィルム(カメラ)のほうが性能的に優れたところもあるんですが、速さとコスト面などもあり、デザインを始めた頃にアナログからデジタルに切り替えました。仕事では、自分で撮った写真を素材として使ったり、撮影ディレクションも担当することもあります」
──絵画や写真といった伝統的なアートとデジタルアートでは、技術的なもの以外に何か決定的な違いがあると思いますか?
「"デジタルアート"の定義がよくわからないのですが、コンピュータを使った単なる合成写真だってアナログではなくデジタルです。でも、それをデジタルアートという人はいませんよね。自分の中では、アナログカメラで撮る写真とPhotoshopで描く絵に境がないんです。ですからアクターエフェクツという映像ソフトなどを使って、あえてアナログ的に仕上げたりすることが多いんです」
──山崎さんはプロフィールで、グラフィックデザイナー/フォトグラファーと記していますが、Webデザイナーとしない理由は?
「"Webデザイナー"という言葉が好きではないのです。自分は写真家であったり、グラフィックをつくる人で、その一つのカテゴリーとしてWebデザインがある。だからグラフィックデザイナーではあるけれども"Webデザイナー"と限定したくはないんです。

実際Webデザインに関してもそんなに詳しくないんですよ(笑)。いろいろなWebを見て技術をどんどん仕入れることもしないですし。たまたま自分のつくったサイトを多くの人に知っていただいて、Webデザインの仕事がくるようになって…。作品の経歴を見るとイメージダイブは"Web制作会社"という印象になっていますが、もとはグラフィックデザインの会社なので、私自身も"Webデザイナー"とは言いたくないんです」
──Webは広告媒体としても、すでに大きな地位を占めていますが、職業の観点で見たとき、グラフィックデザイナーやWebデザイナーに求められるもの、意識していくべきことは何だと思いますか?
「見るのは自分ではなく消費者だということを意識しなければいけないと思っています。Webは、消費者が検索してヒットして、たどり着いて初めて見てもらえるという能動的なツールでありメディアです。見てもらわないと始まらないわけです。そのためには、誰にとっても操作しやすく見てもらえるためのUI(ユーザーインターフェイス)が重要だと考えています。

たとえば、部屋の壁にある電気のスィッチは、誰もが押しますよね。でも、Flashなどを使って凝ったデザインほど押すボタンがわかりづらいものがWEBでは多いんです。ゲームの仕事に携わってから特に感じるようになったのですが、インターフェイスはシンプルで目立たなくて地味だけど、目的に最短でたどり着ける"わかりやすいもの"を心掛けています。
──最後に、Flashデザインのメリットやデメリット、HTML主体のサイトとの違いや使い分けなどサイト制作に対する山崎さんのポリシーやコンセプト、また今後の活動などお聞かせください。
「いろいろなものがつくれるので、サイト以外の分野にも広がっていくと思います。たとえば、携帯電話の待ち受け画面。携帯を振ると、それにあわせて水面の波がゆらぐんです。携帯に傾きセンサーを搭載し、実際に製品化されました。私は、待ち受け画面とメインメニューなどのデザインとアニメーションを担当したのですが、水の質感や波の動きをリアルに表したかったので、水面のアニメーションを1コマ1コマ描いてSWFをつくりました。Flashデザインではこうした手作業を加えて、本物っぽさを追求していきたいですね」

有限会社イメージダイブはこちらから