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――業界でも人気のクリエイティブ・ディレクターですが、広告業界に入ったきっかけを教えてください。
「きっかけは人によって違うだろうけれど、出会った人や本など身近なところにあると思うんです。僕の場合は学生時代のバイト仲間。彼が広告業界に入って、出版系志望だった僕に、東京コピーライター養成講座(TCS)のパンフレットを渡してくれたんです。当時の僕には受講料は決して安くはありませんでしたが、そのときはたまたまバイトで稼いだお金があったので、思いきってTCSのコピー総合コースを受けました。そこで広告コピーの基礎技術を学んでコピーへの興味が深まりましたね。その学校を卒業後、入社試験で第一志望の広告プロダクションに合格し、広告業界に入り込めたわけです(笑)。その友人の勧めやTCSを受講しなかったら、今、広告業界にはいなかったでしょうね」
――上野さんが考える、広告のおもしろさとはなんでしょうか?
「"広告が好き"という人がいるけれど、僕は違いますね。クライアントとのコンサルテーションの中で、ゲームというかパズルの答えを見つけたときのようにコンセプトメイキングにたどり着いた時の快感――これが広告をつくるおもしろさであり、最大の魅力だと思います。答えは人によって違うし、いく通りもあるかもしれない。もちろん、あるレベル以上の答えを出さなければいけない。でもその答えをつかんだときに快感があるんです」
左脳と右脳をバランスよく使って
クリエイティブな答えを出せるのが優秀な制作者。
――クリエイティブ・ディレクターとはどんな仕事ですか?
「ADKボーイズはコミュニケーション全般に関するコンサルテ-ションおよび実施を一貫して請け負う組織で、私たちCDは映像やコピーなどを含めた広告企画の立案・制作を指揮する仕事です。 CDに最も必要なのはキャッチフレーズを書けることだと思います。優秀なCDにはコピーライター出身の人が多いんですが、それは先ほどお話した"答え"を見つけ、それを言葉で表現できる才能に秀でているからです。抽象的な表現を100、200を出しても答えにはならないけれど、キャッチフレーズは具体的な答え(内容)です。ゲームの答えはここにあると言える人がCD。答えがわからない人はCDにはなれないでしょうね」
――ゲームの答え(キャッチフレーズ)はすぐに見つけられますか?
「広告は、左脳と右脳をバランスよく使う仕事だと思います。左脳で整理して、右脳でゲームの答えを出すーーそれが優れた制作者です。左脳は経験を積めばある程度のレベルまでだれでもこなせますが、右脳は使わないと活性化されません。右脳は、創造力や表現力をつかさどるクリエイティブな脳で、コピーやデザインを考えるときは右脳を使います。意外と右脳を使っていない人が多いのが残念。訓練すると動くようになるので日頃から鍛えておくといいでしょう。僕も20代の頃はかなり努力しましたよ。日曜日以外は毎日勉強してました。周りには勉強してるフリはまったく見せずに隠れてね(笑)。でもそうした地道な努力は、後々差が確実に出ると思います。
右脳を意識的に鍛える方法をひとつお教えしますと、例えば、"午前0時を自分流に訳す"ということを訓練してみましょう。左脳を使った答えは"長針と短針が重なった時"という在り来たりの答えになります。右脳を使った答えの例をひとつ挙げると"星占いの次元が始まる時と終わる時"という答えになるわけです。本来の個性は右脳に存在し、センスもここから生まれてくるんです。右脳を鍛えることで活性化され、クリエイティブな答えを見つけられるようになると思います」
――広告業界を目ざす人にアドバイスを!
「人は何に向いているかわかりません。20代、30代はすべての可能性を試す時期なのですからいろいろ試してみてください。やってみてしんどい、面倒くさい、つらいと感じることは自分に合ってないのかもしれません。そうしたらまた次にチャレンジ! 20代、30代はまだまだやり直しがきくんですから。広告業界も狭き門です。でも入って楽しいことがあるなら賭けてみてもいいんじゃないかな? 僕のように専門学校に通ってスキルを身につけたり転職するなどアクションを起こすことで、自分に一番合う楽しいことを見つけられるかもしれませんよ」

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