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――まず、お二人で事務所を持った経緯と、Bコースという名前の由来からお聞きしたいのですが?
冨貴塚(以下 F):「たまたま同じ撮影スタジオで働いていて、二人とも同じ苗字(冨貴塚氏の結婚前の旧姓は橋本)だったので気になっていたんですかね。普通は、撮影スタジオで2年ぐらいプロのカメラマンのライティングとか見て勉強して、その後プロのカメラマンのアシスタントを2年ぐらいやって独立、みたいなパターンが多いと思いますが、僕らはアシスタント経験なしで独立しちゃいました。でも、スタジオマンとして200人近いカメラマンの撮影を見て勉強し技術を身につけましたよ。」
橋本(以下 H):「Bコースという名は、ランチに行った時、大抵みんなはAコースを頼むんですが、二人ともBコースを頼んだんです。そしたら旨いんですよ、Bコースが。それで、Bコースいいじゃないか!と。」
――そんな二人がカメラマンになろうと決めたのは、いつ頃からですか?
H:「僕は大学で絵描きを目指していたんですけど、突然デザイナーになろうと思って専門学校のグラフィックデザイン科に入学したんです。なのに、なぜかフォトグラファー科の就職説明会に参加し、撮影スタジオの人の話を聞いているうちにカメラマンになろうと決めていました。」
F:「僕は21、2歳の頃、タイに旅行中カメラマンの人に出会ったんです。写真を撮ったら、その場で現金と写真を物々交換みたいなとこにカッコよさを感じて・・。それに海外でも仕事できると思い、28歳の時、未経験で撮影スタジオに応募したんですが、けっこう断られましたね。でも、あるスタジオの面接官が変な人で・・。」
H:「だから二人とも、ゼロからの状態で業界に飛び込んだわけです。」
「しっかり目的意識がないと、業界にも入れないし、続かない」
――写真学校を出ていなくとも撮影スタジオに就職できたり、カメラマンになれるものなのですか?
F:「意志とか、やる気が重要視される業界なんです。スタジオマンは本当にきつい仕事で、給料も安いし、体力も必要なんです。一年目で辞める人もけっこう多いですね。」
H:「結局、しっかり目的意識を持っていないとスタジオにも入れないし、続かないってことです。スタジオマンになる目的は、みんなひとつ。いつかはプロのカメラマンになるためのステップアップとして勉強しているんです。」
F:「経験年数にもよりますが、撮影スタジオを経てカメラマンとして食べていけるのは十人にひとりぐらいって言いますからね。」
「ポリシーは、楽しくカッコよく!そして、体力です!」
――そして、二人はプロのカメラマンとして独立するわけですが、最初のお仕事は?
F:「あるフリーペーパーの仕事で上海に撮影に行ったんです。なぜ上海かというと、ある日、酒を飲んで家に帰ると嫁さんが映画を見ていて、それが粒子の粗い昔の香港映画みたいでカッコよかったんですよ。で、カッコイイぞ上海!行くぞ上海!ということに。」
H:「でも後で分かったんですが、その映画は《ブエノスアイレス》っていう映画で、舞台は上海じゃなかったんですけどね・・。」
――カメラマンという仕事で楽しいこと、また辛いことは?
F:「それはもう、いろんなところに行ける!これが一番です。」
H:「いろんな人に会えるのも楽しいですね。大変なことは、機材が重い、高い、壊れやすいことかな。あと、僕らはフリーだから、風邪でどんなに熱があろうと会社みたいに代打がいない。本当に体力がなければダメですね。」
――今後こんな仕事がしたい、撮ってみたいものなどありますか?
H:「楽しい仕事であれば、何でもしたいと思います。男性、女性に限らずカッコイイ人を撮りたいですね。」
F:「楽しく、カッコよく!それがポリシーです。」
――最後に、カメラマンを目指している人たちに向けて何か一言を・・
F:「大変な仕事ですが、負けないで頑張ってください。」
H:「私生活、仕事に限らず、人とのつながりを大切にしてください。」

――楽しいお話、ありがとうございました。

B-course様 作品

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